夏になると、蛇口の水が少しカビっぽく感じる。お茶を淹れても、なんとなく香りが違う。
気のせいではありません。水道水のにおいは季節によって変わることがあります。
最初にお伝えしておくと、これは安全性の話ではなく「味」の話です。日本の水道水は基準を満たして届いています。そのうえで、味を一年中そろえるにはどうすればいいかをまとめました。
夏に水道水がにおう理由
カビのようなにおい、土のようなにおいの正体は、主に2-MIB(2-メチルイソボルネオール)とジェオスミンという物質です。ダムや湖で水温が上がると増える藻類などがつくり出します。
どちらもとても少ない量で人が気づくにおいで、水道の水質基準にも項目として入っています。基準値は1リットルあたり0.00001mg。これは健康への影響ではなく、においを感じにくくするための値です。
| におい物質 | 感じ方 | 増えやすい時期 |
|---|---|---|
| 2-MIB | カビ臭・墨汁のようなにおい | 初夏〜秋 |
| ジェオスミン | 土臭いにおい | 初夏〜秋 |
| 残留塩素 | カルキ臭(プールのようなにおい) | 通年(水温が高いと感じやすい) |
浄水場では活性炭などで取り除く処理をしていますが、年によっては少し残ることがあります。感じ方には個人差があり、敏感な方ほど気づきやすいにおいです。
今日からできる、においを抑える工夫
お金をかけずにできることです。
- 冷やしてから飲む。においは温度が低いほど感じにくくなります
- 沸騰させてから数分おく。2-MIBやジェオスミン、塩素は加熱で飛びやすくなります。やかんのふたを開けて、沸騰後もしばらく火にかけておきます
- 朝いちばんの水は少し流してから使う。夜のあいだ配管にたまっていた水を先に出します
- レモンの輪切りやミントを入れる。気になる時期だけの手軽な方法です
- お茶は水出しより煮出しにする。加熱でにおいが抜けやすくなります
一年中、同じ味にそろえたいなら
季節ごとに工夫を変えるのが面倒、という方には、家で水をろ過してから使うという方法があります。
当店で扱う整水器還元粋は、水道水をまず活性炭を使ったカートリッジに通します。2-MIB(かび臭)や残留塩素は、カートリッジで取り除く対象の物質に入っています。そのうえで電気分解し、飲み水や料理に使う電解水素水をつくります。
季節で原水のにおいが変わっても、家で飲む水の味はそろいやすくなる、という考え方です。ごはん、お茶、みそ汁など、水の味がそのまま出る料理ほど違いが分かりやすくなります。
カートリッジは使った量と年数で交換が必要です(還元粋 RW-10・RW-9は16,000Lまたは2年)。交換の時期を過ぎると取り除く力が落ちるので、そこは管理が要ります。
まとめ
- 夏のカビ臭さは、主に2-MIBとジェオスミンという季節性のにおい物質。安全性ではなく味の話です
- 冷やす・沸かす・朝の水を流す。お金をかけずに今日からできます
- 一年中そろえたいなら、家でろ過してから使うという選択肢があります
水の味の違いは、実際に飲み比べるといちばん分かります。お気軽にご相談ください。