しっかりすすいだはずなのに、手ざわりがまだぬるっとする。乾かしたあとに、体をかいている。
洗い方が悪いのかと思って時間をかけると、今度は犬が嫌がって暴れる——。ペットのシャンプーで、こういう堂々めぐりに陥ったことはありませんか。
実は人間より泡切れが悪くなる理由が、体の構造としてあります。
なぜ、ペットは泡切れが悪いのか
理由は毛の密度です。
犬の被毛はダブルコートの犬種で上毛と下毛の二層になっており、1つの毛穴から複数本が生えています。人の頭髪が1つの毛穴から1〜3本なのに対し、犬種によってはそれ以上が束になっています。
つまり毛の隙間がはるかに狭い。シャンプー液は入り込みやすく、出ていきにくい構造です。
そして残ったシャンプーは、乾いたあとに皮膚の表面に膜のように残ります。かゆがる原因のひとつが、これです。
今日からできる、すすぎの工夫
道具を変えずにできることから。順番も含めて見直すと変わります。
- 洗う前に、ブラッシングをする。抜け毛と絡まりを取っておくと、シャンプーが根元まで届き、すすぎも早く終わります
- シャンプーは薄めて使う。原液を直接つけると、その部分だけ濃くなってすすぎ残しが出ます。洗面器で薄めて泡にしてから
- すすぎは「洗う時間の2倍」。犬の場合はこれくらいが目安です。短いと必ず残ります
- お湯の温度は35〜37℃。人の感覚ではぬるいくらい。熱いと皮膚の負担になり、嫌がる原因にもなります
- 残りやすい場所を意識する。脇の下、内股、しっぽの付け根、足の指の間、首輪の下。ここは指を入れて確認を
- 手ざわりで判断する。ぬるつきがなくなり、毛がキュッとするまで。時間ではなく感触が基準です
特に1つ目が効きます。絡まったまま洗うと、そこにシャンプーが溜まります。洗う前の数分が、すすぎの時間を減らします。
それでも時間がかかる場合
工夫しても、毛量の多い子は物理的にすすぎに時間がかかります。そして時間がかかるほど、犬は嫌がります。ここが一番の悩みどころだと思います。
水流そのものを見直す方法として、ファインバブルのシャワーという選択肢があります。
ファインバブルは直径100マイクロメートル(0.1mm)未満の微細な泡の総称です。一般社団法人ファインバブル産業会(FBIA)の区分では、1〜100μmをマイクロバブル、1μm未満をウルトラファインバブルと呼びます。通常の水流より細かい泡が、毛の隙間に入りやすいという性質があります。
当店で扱う美泡PLUSは、今のシャワーヘッドと交換するだけで使えます。工事は不要です。ペットのシャンプーに使っている方も実際にいらっしゃいます。
ただし正直に書いておくと、体感には個人差があります。「すすぎが早く終わった気がする」という感想もあれば、「変わらない」という方もいます。効果を保証できるものではありません。
まとめ
- ペットの泡切れが悪いのは毛の密度が理由。1つの毛穴から複数本が生え、根元に残りやすい構造です
- まずは洗う前のブラッシング・薄めて使う・すすぎは洗う時間の2倍。この3つで変わります
- それでも時間がかかるなら、水流を見直す選択肢もあります。ただし体感には個人差があります
実際のシャワーを試していただくこともできます。お気軽にお声がけください。