湯船に入る時間はないけれど、シャワーだけはきちんと浴びている。頭も体も毎日洗っているし、清潔にはしているつもり。
それでも、「ちゃんと落ちているのかな」と感じる瞬間はありませんか。
鼻の毛穴の黒ずみが洗い方を変えても取れない。夕方になると頭皮のにおいが気になる。洗い上がりに肌がなんとなく乾燥する気がする——。今回は「洗う」の質を左右する泡の細かさの話をします。
「ファインバブル」と「ナノバブル」は何が違うのか
まず用語の整理から。ファインバブルは、直径100マイクロメートル(0.1mm)未満の微細な泡の総称です。一般社団法人ファインバブル産業会(FBIA)では、大きさによって次のように区分しています。
| 区分 | 大きさ | 特徴 |
|---|---|---|
| ファインバブル | 100μm未満 | 微細な泡の総称 |
| マイクロバブル | 1〜100μm | 白く濁って見える |
| ウルトラファインバブル | 1μm未満 | 目には見えない |
「ナノバブル」という言葉もよく使われますが、これは主にウルトラファインバブルを指す通称です。つまりナノバブルとファインバブルは別物ではなく、ファインバブルという大きな括りの中に、マイクロバブルとウルトラファインバブル(ナノバブル)が含まれるという関係になります。FBIAとしては「ウルトラファインバブル」の呼称を推奨しており、ISO(国際標準化機構)でも用語や測定方法の標準化が進められてきました。
泡が細かくなるほど、水中に長く留まりやすくなるのも特徴です。
つまり「ナノバブル搭載」と書かれていても、それが何マイクロメートルなのかは商品によって異なります。用語の響きではなく、数値と根拠を見るほうが確実です。
今日からできる、お金のかからない工夫
シャワーヘッドを替える前に、洗い方だけで変わる部分もあります。
- お湯の温度を38〜40℃に下げる。42℃以上の熱いお湯は皮脂を必要以上に落としてしまい、つっぱりや乾燥の原因になります
- シャンプーは手で泡立ててから頭にのせる。原液を直接つけるより、泡の状態で汚れに触れさせるほうが摩擦が減ります
- すすぎに時間をかける。洗う時間の倍、が目安。残留したシャンプーは、においやかゆみの原因になりがちです
- こすらない。毛穴の黒ずみは、力を入れて洗っても取れません。かえって肌を傷めます
- 洗う順番を「髪 → 体」にする。髪のすすぎ残しが背中に流れるのを防げます
- タオルは擦らず、押さえて水分を取る。拭き方だけでも肌への負担は変わります
- お風呂上がり5分以内に保湿。乾燥が気になる方は、ここがいちばん効きます
これだけでも「洗えていない感じ」は軽くなることがあります。まずはお金をかけずに、ここから試してみてください。
それでも気になる人の選択肢
洗い方を変えても届かないのは、泡の細かさの話です。普通のシャワーの水滴に対して、ファインバブルは桁違いに小さい泡なので、水流の性質そのものが変わります。
当店では2つの選択肢を扱っています。
- 美泡PLUS(シャワーヘッド)
今のシャワーヘッドと交換するだけ。工事は不要で、いちばん手軽に始められるのがこのタイプです - 美々湯(浴槽用)
湯船に細かな泡を含んだお湯をつくる機器。シャワーだけでなく浸かる時間も変えたい方に
ペットのシャンプーに使っている方もいます。ゴシゴシ洗いたくない相手ほど、泡の細かさが向いているという考え方です。
なお、ファインバブルの体感には個人差があります。「使ってみて分かる」タイプのものなので、まずは実際のシャワーを試してみるのが確実です。
まとめ
- ファインバブルは「ナノバブルを含む細かい泡の総称」。用語の響きではなく数値と認証を見る
- まずは温度・泡立て・すすぎ・こすらないの4点から。それでも気になるなら、シャワーヘッドの交換がいちばん手軽
「洗えている感じ」は言葉で説明しづらいものなので、実際に浴びていただくのが早いと思います。お気軽にお声がけください。