朝の30分。朝ごはんを用意して、子どもを起こして、そのあいだにお弁当も詰める——。
急いでいると、おかずを温めきらないまま詰めたり、湯気が出ているうちにふたをしたりしがちです。
お弁当は、作ってから食べるまでに何時間もあく料理です。だからこそ「しっかり加熱」と「しっかり冷ます」の2つさえ押さえれば、朝の手間を減らしながら安心して持たせられます。
お弁当で気をつけたいのは「温度」と「時間」
厚生労働省の「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」では、加熱して調理する食品は中心部の温度が75℃で1分間以上加熱することが目安として示されています。
もうひとつ大切なのが、加熱したあとの温度です。細菌は、温かく湿った状態で増えやすくなります。温かいまま詰めてふたをすると、中に湯気がこもって水滴がつき、菌が増えやすい環境になります。
つまり朝のお弁当は、「中までしっかり加熱」→「しっかり冷ます」→「詰める」の順番が基本です。
今日からできる、朝ラクになる加熱と詰め方
- 作り置きのおかずも、朝もう一度しっかり加熱する:冷蔵庫から出したものをそのまま詰めず、中まで温め直してから冷まします
- 冷ますのは「広げて」:平らなお皿やバットに広げると、早く冷めます。保冷剤の上にのせるのも手です
- ごはんも冷ましてから:炊きたてを詰めるなら、先にごはんを詰めて冷ましておき、おかずはあとから
- 汁気はよく切る:煮物は汁を切り、かつお節やすりごまを底に敷くと汁気を吸ってくれます
- 素手で触らない:詰めるときは清潔な箸を使うと安心です
- 持ち運びは保冷剤と一緒に:特に気温の高い時期は、保冷バッグと保冷剤を使いましょう
前の晩にやっておくと朝がラクになること
朝の作業を減らす一番の方法は、「朝は温めて冷ますだけ」にしておくことです。
- 下ごしらえは前の晩に:野菜を切る、下味をつけるところまで済ませて冷蔵庫へ
- お弁当箱は洗ってよく乾かしておく:水気が残っていると、朝に拭く手間が増えます
- 詰める順番を決めておく:ごはん → 大きいおかず → すき間のおかず、と決まっていると迷いません
加熱そのものを、もっと手早く
朝は、ガスの火を見ながら焦げないように気をつけるのも、意外と手間です。
当店で扱うラジエントヒーターは、天板の下のヒーターで加熱する方式のコンロです。天板がフラットなのでお弁当用の小さなフライパンや鍋も置きやすく、こぼれてもさっと拭くだけで片付けが済みます。卓上タイプなら、キッチンの空いた場所にもう一口の加熱場所をつくることもできます。
ただし、どの加熱方式でも「中まで火を通す」「冷ましてから詰める」という基本は変わりません。道具は、その基本を朝の忙しい時間に続けやすくするためのものです。
まとめ
- お弁当の基本は「中までしっかり加熱」して「しっかり冷ましてから詰める」こと
- 下ごしらえを前の晩に済ませ、朝は温めて冷ますだけにすると、ぐっとラクになります
毎朝のことだからこそ、無理なく続けられる段取りを見つけてみてください。