「一番風呂は身体に悪い」と聞いたことはありませんか。
一方で「最後だと汚れが気になる」という声もあります。どちらにも言われているのが、お風呂の順番の話です。
実際に何が違うのか、順に整理してみます。
一番風呂で言われていること
一番風呂の特徴は2つです。
ひとつは湯温が高いこと。沸かしたばかりなので、設定温度どおりか、それより高い状態です。熱いお湯は皮脂を落としすぎて、つっぱりや乾燥の原因になります。
もうひとつが残留塩素です。水道水は消毒のため塩素が加えられており、蛇口で0.1mg/L以上を保つことが定められています。張ったばかりの湯には、この塩素がそのまま残っています。
塩素は時間の経過や、人が入って有機物が溶け込むことで消費されていきます。つまり一番風呂がいちばん塩素濃度が高い状態です。ご家族にアトピー性皮膚炎など肌が敏感な方がいる場合、この塩素が皮膚への刺激として影響することがあると言われています。
加えて、水道水はもともと硬度が低く、誰も入っていない湯には皮脂などの成分も溶けていません。この「何も溶けていない水」が刺激になりやすいという指摘もあります。
| 一番風呂 | 最後の風呂 | |
|---|---|---|
| 湯温 | 高い | 下がっている |
| 残留塩素 | 多く残っている | 消費されて減っている |
| 湯に溶けたもの | ほぼない | 皮脂・汗・雑菌など |
| 言われる懸念 | 肌への刺激・乾燥 | 衛生面 |
ただし、これは「一番風呂は危険」という話ではありません。湯温を下げる、長く入りすぎない、といった対応で十分に軽減できる範囲です。
最後の風呂で起きていること
こちらは逆の問題です。
まず湯温が下がっている。追い焚きしなければ、家族4人が入ったあとの湯はかなり冷めています。ぬるい湯では、温熱による効果も得られにくくなります。
そして湯の中に溶け出したものです。人が浴槽に入ると、皮脂・汗・角質・雑菌が湯に移ります。時間が経つほど雑菌は増えていきます。
「最後だから汚い」と感じるのは、感覚の問題だけではなく、実際に成分が変化しているということです。
今日からできる、順番に関わらない工夫
お金をかけずに、どちらの立場でも効く工夫があります。
- 湯温を38〜40℃にする。一番風呂の刺激も、最後の人のぬるさも、設定温度を下げて追い焚きで保つほうが均されます
- 入浴前に体を洗う。浴槽に持ち込む汚れが減れば、後の人の条件が良くなります。順番を変えるだけで効果があります
- 一番風呂の人は、かけ湯をしてから入る。急に熱い湯に入るより、身体を慣らしたほうが負担が少なくなります
- 肌が敏感な方は、一番風呂を避ける。時間を置くか、家族の後に入るだけで塩素濃度は下がっています
- 張ってすぐ入らず、少し時間を置く。かき混ぜて空気に触れさせると、塩素は抜けやすくなります
- 最後の人が入ったら、その日のうちに湯を抜く。翌日の洗濯に使う場合も、放置時間は短いほうがいいです
- 順番を固定しない。毎日同じ人が最後だと不満が溜まります。曜日で回すご家庭もあります
特に2つ目は効きます。「洗ってから入る」を家族の決めごとにするだけで、後の人の湯の状態は変わります。
順番そのものをなくすという選択肢
ここまでの話は、「湯を張り替えて、順番に入る」という前提のうえに成り立っています。
その前提を変えるなら、循環してろ過・殺菌しながら設定温度を保ち続ける機器があります。当店で扱うバスポカ EXecoです。
- 湯温が保たれるので、最後の人がぬるい湯に入ることがなくなります
- ろ過が働き続けるので、時間経過による状態の変化が抑えられます
- 結果として「誰が何番目か」という条件差が小さくなります
塩素についても、構造上の違いがあります。バスポカは湯を活性炭を含む多層のろ過材に通し続けるため、循環の過程で塩素が取り除かれていきます。一番風呂の「塩素が多く残った状態」で入ることがなくなる、という点は肌が敏感な方にとって意味があると考えています。
ろ過材には麦飯石や天然鉱石も含まれており、「お湯が柔らかい」と感じられる方が多くいらっしゃいます。ここは体感の話なので個人差がありますが、実際に入っていただくといちばん分かりやすい部分です。
ただし正直に書くと、手間はゼロになりません。ろ過材・紫外線殺菌灯の交換(1〜2年ごと)と配管洗浄が必要です。毎日の段取りが軽くなるかわりに、年単位の管理が加わります。衛生面の詳しい話はこちらにまとめています。
また、湯に入る前に体を洗うことは、機器の有無にかかわらず必要です。ここは変わりません。
なお、湯そのものの質を変えたい場合は美々湯(浴槽用のファインバブル機器)という選択肢もあります。順番の問題とは別軸の話になります。
まとめ
- 一番風呂は湯温の高さとミネラル分の少なさ、最後は湯温の低下と溶け出したもの。どちらにも条件差があります
- まずは湯温を38〜40℃に・入浴前に体を洗う・順番を固定しない。この3点でかなり均されます
- 条件差そのものをなくしたいなら、湯温とろ過を保ち続ける機器という選択肢があります
ご家庭の入浴時間や人数をお聞きすれば、向くかどうか率直にお伝えします。お気軽にご相談ください。