「湯船を張るのが面倒」「シャワーで済ませたい」——特に一人暮らしや共働き世帯では、そう感じる方も少なくないと思います。
実際、湯船につかる頻度についてのある調査では、毎日湯船につかると答えた人が58%、週5〜6日が11%という結果もあり、「面倒でシャワー派」の方も一定数存在します。
一方で近年、日本国内の大規模な追跡調査によって、「湯船に浸かる頻度」と将来の病気リスクとの関連を示すデータが、いくつも報告されるようになってきました。今回は、その内容を事実ベースで整理してご紹介します。
研究①:入浴頻度と要介護リスク
2018年に発表された国内の研究では、北海道や愛知県など18の自治体に住む、要介護認定を受けていない65歳以上の男女約1万4千人を対象に、夏・冬それぞれの入浴頻度と、その後の要介護認定との関連を約3年間追跡調査しています。
その結果、週7回以上(毎日)入浴していたグループは、週0〜2回のグループに比べて、要介護認定を受けるリスクが夏で約28%、冬で約29%低かったと報告されています。
研究②:入浴頻度と認知症リスク
2020年に発表されたYanagiらの研究では、65歳以上の高齢者約1万人を対象に、浴槽入浴の頻度と認知症発症の関連を6年間追跡しています。
対象者のうち、追跡期間中に9.9%にあたる1,004人が認知症を発症しました。週7回以上の高頻度入浴グループを、週0〜1回の低頻度グループと比較したところ、認知症発症のハザード比は冬で0.70、夏で0.72という結果で、高頻度入浴群のほうが認知症の発症が少ないという関連が示されています。
研究③:入浴頻度と心疾患・脳卒中リスク
大阪大学などの研究グループが実施した「JPHC研究」では、1990年時点で岩手・秋田・長野に住んでいた40〜59歳の男女約3万人を、約20年間という長期にわたって追跡しています。
入浴頻度を「週2回以下」「週3〜4回」「ほぼ毎日」の3グループに分けて解析した結果、ほぼ毎日入浴するグループは週2回以下のグループに比べ、次のような関連が報告されました(Heart誌、2020年)。
これらの研究から言えること・言えないこと
ここまでの内容を整理すると、次のようになります。
- 言えること:日本国内の大規模な追跡調査において、「入浴頻度が高い人ほど、要介護・認知症・心疾患などの発症率が低い」という関連(相関)が、複数の研究で一貫して報告されている
- 言えないこと:これらはあくまで観察研究であり、「入浴すれば病気を予防できる」ことを直接証明したものではない。入浴頻度が高い人はもともと健康状態が良い、活動的である、といった別の要因が影響している可能性も否定できない
研究者自身も、「入浴と疾患リスクに関する疫学研究はまだ少なく、今後も研究を重ねていく必要がある」と述べており、この分野はまだ発展途上のテーマだという点は押さえておく必要があります。
「面倒でシャワー派」が湯船から遠ざかる理由
こうした研究結果を見ると「毎日湯船に浸かったほうが良さそうだ」と感じる方もいるかもしれませんが、それでも湯船から足が遠のいてしまう理由は、多くの場合とてもシンプルです。
- 浴槽を洗う手間
- お湯を張る待ち時間
- 家族の入浴時間がバラバラで、都度お湯を溜め直す・追い焚きする手間
- 「入ってもすぐ冷める」「衛生面が気になる」といった不満
つまり、湯船に入らない理由の多くは「面倒くささ」に集約されます。裏を返せば、この面倒くささが軽減されれば、自然と湯船につかる頻度が増える可能性があるということでもあります。
「入りやすい環境」を作るという選択肢
私たちが取り扱っている「バスポカ」は、24時間風呂水循環システムです。お湯を溜めたまま循環・保温しておくことで、「毎回お湯を張り直す」「都度洗う」といった湯船まわりの手間を減らし、家族それぞれが好きなタイミングで湯船に入りやすい状態を保つための機器です。
私たちがお伝えしたいのは、「毎日の入浴を続けやすい環境を整えること」自体には意味があるかもしれない、というシンプルな話です。「面倒だからシャワーで済ませていた」という方が、湯船に入るハードルを少しでも下げられるとしたら——というのが、バスポカがお役に立てる部分だと考えています。詳しくはバスポカの製品ページをご覧ください。
まとめ
- 入浴頻度と要介護・認知症・心疾患リスクとの関連を示す国内の追跡調査は複数存在する
- ただしこれらは相関関係であり、入浴が病気を予防すると断定するものではない
- 「面倒だから」湯船を避けている方には、まず入浴のハードルを下げる工夫から見直すという選択肢もある
湯船まわりの手間について、具体的なご相談があればお気軽にお声がけください。