長年使ってきたガスコンロ、そろそろ寿命かもしれない。買い替えるならIHが主流と聞くけれど、電磁波のことがどうしても気になって踏み切れない——。
かといって、今どきガスコンロにこだわり続けるのも、選択肢を狭めている気がする。
そんなモヤモヤを抱えている方に向けて、IHの電磁波の実際と、もうひとつの選択肢「ラジエントヒーター」について整理します。
IHの電磁波、実際はどうなの?
IHクッキングヒーターは電磁誘導という仕組みで鍋自体を発熱させるため、「電磁波が出る」こと自体は事実です。
一方で、日本電機工業会(JEMA)や電力会社は、IH使用時に発生する電磁波は他の白物家電と同程度のレベルであり、国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)が定める国際的なガイドライン値を大きく下回っていると説明しています。世界保健機関(WHO)などの公的機関でも、家庭環境の電磁波が健康に有害だとする明確な証拠は認められていないとされています。
とはいえ、目に見えないものが毎日の調理台のすぐそばにあるという感覚的な不安は、データだけでは拭いきれないという方が一定数いるのも事実です。
今日からできる、悩まない選び方
まだ何も買わない段階でも、確認しておくと後悔しない点があります。
- 自宅の分電盤の容量とキッチンの配線を確認する(200Vの単独回路が必要な場合が多い)
- 普段使っている鍋の底が磁石にくっつくか試す。土鍋・中華鍋・銅製品を日常的に使う方は要注意
- 調理中に体を数十センチ離す・換気扇を回す。そもそも低い数値を、さらに下げる意味で無料でできる対策
買い替え前に、自分の調理スタイルとの相性を確認しておくだけで、選択の精度は上がります。
「炎に近い加熱」を求めるなら ― ラジエントヒーターという選択肢
電磁波の話そのものを気にせず、かつガス感覚に近い自由度が欲しいという方には、ラジエントヒーターという選択肢があります。
ラジエントヒーターは、トッププレート下のヒーターが赤外線(輻射熱)で発熱し、その熱をプレート経由で鍋に伝える仕組みで、IHのような電磁誘導コイルを使いません。
鍋底の材質を選ばないため、土鍋・中華鍋・アルミ鍋・耐熱ガラス鍋など、ガスコンロ時代から使ってきた調理器具をそのまま使い続けられるのも特徴です。
ただし、いい面だけをお伝えするつもりはありません。ラジエントヒーターはあたたまるまでに時間がかかり、スイッチを切ったあともプレートに熱が残ります(余熱調理には便利ですが、やけどにはご注意を)。「立ち上がりの速さ」を最優先するならIHのほうが向いています。
三和のラジエントヒーターには卓上タイプとビルトインタイプがあり、キッチンの形やこれまでの調理スタイルに合わせて選べます。まずは卓上で使い勝手を試してから、本格的な入れ替えを考えるという進め方も可能です。
まとめ
- IHの電磁波は公的データ上、日常使いで過度に心配するレベルではありません
- ただし、電磁誘導そのものを避けたい方や、今まで使ってきた鍋をそのまま使い続けたい方には、ラジエントヒーターという選択肢が現実的にあります
店頭で実際の使い心地を試せますので、気になる方はぜひ確かめてみてください。