24時間風呂のご相談で、導入後に「知らなかった」となりやすい点があります。
入浴剤が、自由に使えなくなること。
週末は好きな入浴剤でゆっくりしたい、という方には気になる話だと思います。ここは導入前にお伝えしておくべき制約なので、理由まで含めて整理します。
なぜ、入浴剤が使えないのか
理由は、循環風呂が湯を「通し続ける」機器だからです。
普通の浴槽なら、入浴剤を入れた湯はその日で流します。でも循環風呂の場合、その湯はポンプ・ろ過材・殺菌灯を何度も通過します。つまり入浴剤の成分も、一緒に機器の中を巡ることになります。
| 部位 | 起きうること |
|---|---|
| ろ過材 | 成分が吸着して目詰まりする。ろ過能力が落ち、交換時期が早まる |
| 配管・ポンプ | 成分が付着・沈殿して流量が落ちる |
| 紫外線殺菌灯 | 湯が濁ると紫外線が届きにくくなる |
| 浴槽の湯そのもの | ろ過で成分が抜けるため、入浴剤の効果自体が続かない |
最後の項目が見落とされがちです。入浴剤を入れても、ろ過を通れば成分は取り除かれていきます。機器に負担をかけたうえに、入浴剤としての意味も薄い——これが実態です。
とくに避けたい入浴剤の種類
一般に、循環風呂で問題になりやすいのは次のようなものです。
- にごり湯タイプ(乳白色・色の濃いもの)。ろ過材に色素や成分が残りやすく、湯の濁りが殺菌にも影響します
- とろみ・保湿成分入り。油分やポリマーが配管に付着します
- 生薬・ハーブ入りで固形物が残るもの。ろ過材が詰まります
- 硫黄成分を含むもの。金属部品を傷めることがあります
- バスソルト(塩分)。金属部品の腐食につながります
- バスオイル・バブルバス。油分と泡はろ過と相性が悪いです
「透明だから大丈夫」とも言い切れません。透明でも成分は入っています。使う前に、必ずご確認ください。
入浴剤なしで、お風呂を楽しむ工夫
お金をかけずにできることです。入浴剤に頼らなくても、変化はつけられます。
- 湯温を変える。38℃でゆっくり、40℃でしっかり。温度だけで体感は変わります
- 照明を落とす。浴室の電気を消して脱衣所の明かりだけにすると、ずいぶん雰囲気が変わります
- 香りは湯に入れず、空間に置く。アロマストーンやディフューザーを洗い場の隅に。湯に成分が入りません
- タオルを一枚持ち込む。濡らして首や肩にかけると、温まり方が変わります
- 音を持ち込む。防水スピーカーで音楽やラジオ。湯に何も入れずに済みます
香りを楽しみたい方には、3つ目がいちばん現実的です。湯に入れるのではなく、空間に香らせる。これなら機器に影響しません。
どうしても使いたい場合の考え方
正直にお伝えします。選択肢は2つです。
- 指定された入浴剤を使う。メーカーが循環を前提に確認したものです。種類は限られます
- 使う日は循環を止め、翌日に湯を張り替える。運用としては可能ですが、張り替えの手間が戻ってくるため、機器を入れた意味が薄くなります
そのうえで申し上げると、入浴剤を毎日使いたい方には、この機器は向いていません。導入後に気づいて後悔されるより、先にお伝えしておきたい点です。
逆に「入浴剤は特に使っていない」「たまに使う程度」という方であれば、この制約はほとんど問題になりません。ご家庭の使い方によって、判断は変わります。
まとめ
- 循環風呂では指定された入浴剤以外は使えません。ろ過材の目詰まり、配管への付着、殺菌への影響があります
- しかもろ過で成分が抜けるため、入浴剤としての効果も続きません。機器に負担をかけるだけになります
- 香りを楽しみたいなら、湯に入れず空間に置く。照明や湯温でも変化はつけられます
- 入浴剤を毎日使いたい方には、この機器は向いていません。ここは先にお伝えしておきます
お使いの入浴剤が指定品に該当するかは、その場で確認できます。導入前にお気軽にご相談ください。