麦茶にこだわって水出しでつくった。アイスコーヒーも豆から挽いた。
それをグラスに注いで、冷蔵庫の氷を入れる。
——ここで、味が変わっています。氷が溶ければ、それはただの水ではなく飲み物の一部になるからです。
氷は、飲み物の何割を占めているのか
グラスに氷を入れて飲み物を注ぐと、氷の体積はだいたいグラスの3〜4割を占めます。氷が全部溶けたとすると、その水が飲み物に混ざることになります。
つまり、こだわってつくった麦茶やコーヒーは、飲み終わるまでに2〜3割ほど「氷の水」で薄まっているということです。
自動製氷の氷が、おいしくなくなる理由
「氷がなんとなく変な味がする」という場合、原因は3つに分けられます。
| 原因 | 何が起きているか | 対処 |
|---|---|---|
| 給水タンクの汚れ | タンク内やパイプにぬめり・水垢が発生 | 洗浄・定期交換 |
| においの移り | 氷は周囲のにおいを吸着しやすい | 庫内の整理・密閉 |
| 元の水の質 | 塩素・カルキのにおいがそのまま残る | 元の水を変える |
意外に多いのが2番目です。氷はにおいを吸います。冷凍庫に入れた食品のにおいが移り、それが飲み物に入る。「氷がまずい」の正体が、実は隣に置いた肉や魚だったというケースは珍しくありません。
そして1番目。給水タンクは常に水が入っていて、常に冷えている状態です。手入れをしないままだと、内側にぬめりが出てきます。
今日からできる、お金のかからない手入れ
まずは費用をかけずにできることです。
- 給水タンクを週に一度洗う。中性洗剤で洗い、しっかりすすいで乾かす。パイプの部分も忘れずに
- 古い氷は捨てる。長期間つくり置きした氷は、においを吸っています。使わない期間が続いたら一度捨ててリセット
- においの強い食品は密閉する。氷の隣に肉・魚・冷凍食品を無造作に置かない
- 製氷皿・貯氷ケースも洗う。タンクだけ洗って満足しがちですが、氷が触れる部分は全部です
- 浄水フィルター付きの機種は交換時期を守る。冷蔵庫に浄水機能がある場合、フィルターは消耗品です
これだけで「なんとなく変な味」の多くは解消します。まずここから試してみてください。
元の水から変えるという選択肢
手入れをしても残るのが、元の水そのものの味です。塩素やカルキのにおいは、凍らせても消えません。
ここを変えたい場合、給水タンクに入れる水を変えるという方法があります。ペットボトルの水を入れる方もいますが、タンクに毎回注ぐ手間が続きます。
当店で扱う還元粋は蛇口から水を作る整水器なので、給水タンクにそのまま注げます。飲用・料理と同じ水を、氷にも使えるということです。
なお、整水器は電解水素水・電解酸性水・浄水の3種類を出せます。氷に使うなら浄水で構いません。用途で使い分けてください。
まとめ
- 氷が溶ければ飲み物の2〜3割になります。こだわった麦茶やコーヒーも、氷で味が変わります
- まずは給水タンクの洗浄・古い氷を捨てる・においの強い食品を密閉。ここで多くは解消します
- それでも残るのが元の水の味。給水タンクに入れる水を変えるという方法があります
「氷まで気にしたことがなかった」という方は、まずタンクを洗ってみてください。それだけでも変わります。