食事2026.8.7|アクセルライフ

焼き魚がベチャッとなる原因は
「火」だったかもしれません

魚焼きグリルで焼いたはずなのに、皮はしんなり、身から水っぽい汁が出て、なんとなくベチャッとした仕上がりになる——。

「魚の鮮度が悪かったのかな」「焼き時間が足りなかったかな」

そう思っていたのですが、調べてみると原因は別のところにありました。熱の伝わり方の違いです。

「焼く」といっても、熱の伝わり方は3種類ある

調理の熱の伝わり方は、大きく3つに分けられます。

伝わり方どういうものか身近な例
伝導触れているものから直接伝わるフライパン、鉄板
対流空気や水の流れで伝わるオーブン、揚げ物、茹でる
放射(輻射)離れていても赤外線で伝わる炭火、グリル、遠赤外線ヒーター

焼き魚が難しいのは、この3つが混ざるからです。

フライパンで焼くと、鍋底に触れている面だけが伝導で強く加熱されます。表面の温度が先に上がるので、中まで火が通る頃には外側が焦げている。しかも身から出た水分がフライパンに溜まり、下面は蒸し焼きの状態になります。これが「皮がベチャッとする」の正体です。

一方、炭火焼きの魚が違って感じられるのは、放射(赤外線)が主役だからです。遠赤外線は食材の表面で吸収されて熱に変わる性質があり、表面の水分を素早く蒸発させます。だから外はパリッと、中はしっとり仕上がりやすい。水分もフライパンのように溜まりません。

逆に、表面温度の上がり方が緩やかな熱源では、水分が蒸発しきる前に加熱が進んでしまうため、皮や身に水分が残ってベチャッとしやすくなります。「焼き時間が足りない」のではなく「熱の質」が仕上がりを左右していたわけです。

よく「遠赤外線は中まで浸透する」と言われますが、正確には赤外線が届くのは表面近くで、そこから内部へは熱伝導で伝わります。「じっくり均一に加熱されやすい」という理解が実態に近いです。

今日からできる、お金のかからないコツ

道具を変えなくても、焼き方だけで変わる部分があります。

グリルを使う場合は、さらにこの3点を。

これだけで仕上がりは変わります。まずはここからで十分です。

それでも気になる人の選択肢

「グリルは洗うのが面倒」「毎回うまくいくとは限らない」という声もよく聞きます。

加熱方式そのものを変えるなら、ラジエントヒーターという選択肢があります。トッププレート下のヒーターが赤外線を出し、その熱で加熱する方式です。IHのような電磁誘導コイルを使わないため、鍋底の材質を選びません。土鍋・中華鍋・アルミ鍋・耐熱ガラス鍋も、そのまま使えます。

当店では2つのタイプを扱っています。

焼き上がりの違いは言葉で説明しづらいので、実際に焼いたものを食べていただくのが早いと思います。

まとめ

今夜の焼き魚、キッチンペーパーで拭くところから試してみてください。

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ラジエントヒーターは、福岡の当店で体験いただけます。ご希望があればご自宅やお店へお伺いしての実演も可能です。無料です。

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※本記事は調理における加熱方式に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の調理結果を保証するものではありません。仕上がりは食材・火加減・調理器具により異なります。
※調理器具のご使用にあたっては、各製品の取扱説明書に従ってください。
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